運動系の光の世界線

 前ブログで、電車の光の特殊性を説明し、アインシュタインが提唱したミンコフスキー時空図の間違いを指摘しました。
 前ブログと重複しますが、電車の光について説明をします。
 移動する電車の中の光を観測すると図-1に示すように静止系の観測者は、電車にたいして垂直方向の光を観察します。
 

           図―1
 このなかでミンコフスキー時空図を新たに作りました。図ー2

        図ー2



 この中で、電車の中の光の移動線が傾いていますが、前ブログより 良い説明方法が見いだせたので紹介します。
 速度Vで移動する電車の進行方向に等間隔でA,B,C点を置き、B点よりA,C点に光を照射します。

      

           図-3
 この時、電車を静止系として、時空図を作ります。図-4

    

            図-4
 地上の観測者は、この状態を速度vで移動して観測するのです。地上の観測者からすると点の世界線も光の世界線も図-2に示したように傾いて観測されます。(光の世界線は赤線部分)
 これが、運動系の光の世界線が傾く理由です。
 アインシュタインが使用している世界線は静止系を移動する点に使用される世界線なのです。(前ブログを参照してください。)
  B点と光の距離は常にctの距離を保っています。これが地上の光の境界線では保てなくなるのです。