ミンコフスキー時空のトリック 距離が離れていても同時刻

    前ブログで光時計とx軸を移動する光の移動距離と時間の不一致を指摘しましたが、ある方のご意見を伺ったところ、ミンコフスキーの図に入れれば、すべて解決するといわれました。
   早速、ミンコフスキー図とやらを見たところ、運動系では、原点から離れていると既に、静止系から見た時間が進んだ状態になっていました。
 X軸上の棒を移動するときに先端と後ろでは時刻が違うことになります。非現実的なことが、物理学では起こるのですね。
 さて、ここでひと工夫してみます。
 原点に非常に小さなボールを置き、X軸に沿って速度vで移動させます。この時、図-1のような、ミンコフスキー時空図ができます。
 ボールがLに到達するポイントは、静止系のLから垂線を引いたところとx´軸が交わるポイントです。
 次に、Lから小さなボールを同じように速度vで、移動させます。そして静止系のL点に原点と同じようにミンコフスキー図を作ります。
 そして、原点から、L点まで小さなボールを敷き詰め、x軸に沿って、速度vで移動させ、それぞれにミンコフスキー図を作り、それらを重ね合わせます。


   図-1(どのブログか分からなくなったのですが.盗用しています。)


 紫の部分が各点の時刻線が重なったところです。 
 各ボールの同時刻の点をつなぎ合わせたのがX軸に平行な赤線の部分です。
 この線は、静止系のX軸に平行になっています。
 時刻を同じにして、運動系をX軸に沿って移動したときの同時刻ラインは静止系のX軸に平行になるのです。



            図-2
 ボーアが書いたミンコフスキー図は、おかしくないですか?